イーペン・イン・ドイサケット 2019

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星に願いを!イーペン・イン・ドイサケット

コムローイ 2019 By LCMT TOUR - LOCOMOTION CO LTD

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自然と共存するドイサケットのコームロイ祭り
~ 大イベントの裏舞台で活躍する村人たち ~

 チェンマイ最大のイベントのひとつ、コームロイ祭りが今年も近づいている。今回は、祭りが自然環境や地域の人々に及ぼす問題について取り上げてみた。

近年、熱気球が飛行機のエンジンに巻き込む事故や火災、ごみの問題など祭りを取り巻く問題が多く取り沙汰されているが、毎年大イベントを開催するドイサケットの村の人たちはこの問題にどんな取り組みをしているのだろう。

まず、ドイサケットのコームロイ祭りについて紹介したい。この地で初めてイベントが開催されたのが3年前、今年で4回目になる。当初、数百人の参加者で始まったこのイベントは、年を追うごとに世界中から注目を集め、今では世界各地から参加者が集まるインターナショナル・イベントになった。チェンマイ市内からやや離れた地域であるが、市内と会場を往復する送迎サービスなどで、多くの人たちが参加できるように工夫もしてきた。知る人ぞ知る小さな村の温泉地だったこの場所は、このイベントが始まって以来より多くの人々に名が知られるようになり、この村で行われるコームロイ祭りは地域おこしの ”源泉“ にもなっている。イベントでは毎年、地域性を活かした郷土料理や手工芸品の屋台、民族舞踊ショーなど祭りを盛り上げる催し物を充実させ、さらに今年はバンコクの伝統舞踊、南部の舞踊劇、そして東北部イーサンのピーターコンなどタイ各地から踊り手を集め、リピート参加者も楽しめるようにステージにも力を入れている。そして、自然の川を利用した灯篭流し、夜空一面に美しく舞い上がるコームロイ一斉上げとその背景に打ち上げられる花火で、クライマックスを迎える。

ドイサケットは、チェンマイのコームロイ祭りの中でも最も人気を集めるイベント会場のひとつだが、これほどの規模のイベントがどのようにして運営されているのかも興味深いところである。

イベントの企画チーム、踊り子や舞台の運営に携わる人たち、会場の整備や設備の建設に関わる人たち、市内と会場の送迎を行う人たち、そして、この大イベントの裏側で地元の人たちの力が大きく働いているのは言うまでもない。イベントを運営する人たちの仕事は、会場を設置してイベントを成功させたら終わりではない。彼らの最も重要な仕事は、地域の自然を守ることにある。熱気球や花火の火で会場の木が燃えないように配慮した会場のレイアウトを考え、周囲の自然を傷つけないように会場が設置されている。また、会場の裏手にある川から流された灯篭がその下流の地域に流されないようにイベントのスタッフが川の下手で待ち受けて回収し、川が汚れないように灯篭の破片をすくい取っている。一斉上げで放たれた、たくさんの熱気球は翌日の夜が明けた早朝から、村の人たちやボランティアの人たちによって、その地域周辺をまわり、ひとつひとつ回収されているのだ。そして、イベントの数日後には、会場と周辺のイベント施設はもと通りきれいに片付けられ、自然に返されるのである。

市内から離れた豊かな森を育むこの地域で、多くの人々に祭りを楽しんでもらうためには、自然を借りて、壊さないように大切に扱い、もと通りに戻して返さなければならないのである。”自然の恵みに感謝し、自然を守ること“ そのものが、コームロイ祭りの意味なのである。

そして、もうひとつ、ドイサケットのコームロイ祭りが守っていることがある。それは、毎年、満月の日の1日しか開催しないことである。タイのコームロイ祭りでは、秋の満月の夜に灯篭を流して災いを払い、それぞれの願いを込めて気球を飛ばすことで、幸せを受け取ることができると信じられているからである。

もちろん、夜空に一斉に打ち上げられたコームロイを見上げるだけでも、大きな感動を得られることは間違いないが、この祭りが多くの運営スタッフやボランティア、そして村の人々に支えられ、自然を大切に思うみんなの想いによって開催されていることを心の隅においてコームロイを打ち上げてみたら、さらに感動も ”ひとしお“ ではないだろうか?